ラジオ中継に衝撃 KBCラジオ、競馬中継から撤退か。
ここに来て、ラジオの歴史が変わろうとしている。
去年はTBSラジオが野球中継の放送(と裏送りの中継もほぼ)撤退。ナイター中継のネットワークが大幅に切り替わった。今日、JRAの公式発表で衝撃的な出来事があった。
http://company.jra.jp/7406/etc/etc02/chotatsu_g/koubo/30/3012/kobo-koho12-3-22.pdf
※PDF注意
これまで福岡地区でのラジオ競馬中継の業務がKBCラジオからRKBラジオ・LOVEFMになるとの事だ。
長らくKBCラジオでの競馬中継が放送されていたが、遂にその灯が消えようとしている。
思い返せば撤退しそうなフラグが立っていた。土曜競馬中継が縮小、去年はホークスが交流戦の時は競馬中継すら無くて、夏の小倉で開催されていた「KBC杯」(昔は立派なOP戦、2011年からは1600万以下。OP時代はTNCでも中継がありテロップ「KBC杯」、実況「オープン特別」と濁した時代もあった)が「薩摩S」となり廃止するなど縮小傾向になっていた。
そして、とどめはJRAのリリースである。「平成31年度日本中央競馬会ラジオ競馬中継(毎日放送ラジオ他)の放送等実施代理業務」が発表され、KBCではなくRKB・LOVEFMが名を連ねた。RKB・LOVEFMは競艇中継(QR制作)と競輪中継(RF制作)を放送しているが、公営三競がすべてRKBとLOVEFMで放送する事となる。
ナイター中継と違って競馬中継はかなり複雑だ。現在を例に踏まえると
・NSB第1→RAB、TBC、RFC、BSN
・NSB第2→NBC
・RF=YBS
・MBS=CBC、RNC、RCC、BSS、KRY、KBC、RKK(GⅠのみ)、MRT
・MBS→CRK=RSK、RCC、BSS
・STV=RF=CRK
・OBC→RF(稀にOBC=RF)
・LF→IBC
・SF→QR=OBC
といった具合。=と→は何が違うのと言うと相互か一方かという事。(より細かく言うと新潟競馬BSN新潟放送の実況と福島競馬RFCラジオ福島の実況はRFラジオ日本とMBS毎日放送では中継しているけど、RFやMBS制作の実況がBSNやRFCでは中継されないという事)因みに、TBSラジオは現在、開催地関係なくTBSラジオ自社中継です。(昔はTBS=ABCというのがあったけど…)。因みに、radikoに課金している人は西日本(NBCを除く)他局のGOGO競馬を聴いてみよう。(15時30秒になると「ここからは各ネット局でお聴きの皆さまも…」と言うけどOPは各局で違ったりしている)
【展望】第72回福岡国際マラソン直前予想
今日12:10。師走の筑紫を走る、福岡国際マラソンの号砲が鳴る。
今年はMGC2年目。前年同様、豪華なメンバーが揃った。残念ながら、ホーキンス(イギリス)は右ハムストリング故障で欠場したものの、リオ五輪4位のG・ゲブレスシラエ(エリトリア)や2年前の覇者Y・ツェガエ(エチオピア)が出場。
国内選手は、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)やボストン覇者の川内優輝(埼玉県庁)、アジア4位の園田隼(黒崎播磨)、ベテランの中本健太郎(安川電機)らが出場。一般参加には、田中飛鳥(ひらまつ病院)、神野大地(セルソース)、高田千春(JR東日本)、濱崎達規(なんじぃAC)、髙久龍(ヤクルト)、宇賀地強(コニカミノルタ)、飛松佑輔(日置市役所)もエントリー。ベテランから新鋭の選手がそろった格好だ。
気になる当日の気候は「くもりのち雨」、最高気温が18度(降水確率50%)と比較的厳しめな条件になる。13年間、日本人ランナーが優勝していない福岡。今年は日本人ランナーが優勝できる可能性が高い。
設楽悠は会見で「勝つための準備はしっかりしてきた」、川内は「調子が上がってきている。30キロまで粘れば」、中本は「三度目の正直で結果を出したい。MGCが取れたので思い切って臨める」とコメント。
今回は暑さがカギになってくる。中本や園田は暑さに強い。園田は今年アジアで30度の炎天下の中激走した。中本も夏の五輪で2度も入賞した。スピード勝負にならなければ、この2人に期待できる。
スピード勝負だとどうなるか。アフリカ勢は、当然ながら勝ちにいけるが設楽悠がどこまでついていけるか、今回は「タイム重視ではない」と言っている。優勝を狙う男がどこまでついていけるか、駆け引きに惑わさなければ優勝を狙える位置である。
MGC争いはどうなるのか。ワイルドカードでの獲得は今回正直望めない。あったとしても1・2人だけだと思う。コンディション的にはスピード勝負にはならない。MGC出場予備軍が多く出走する中、高い気温で好タイムが出るのが厳しい。雨が降れば少しチャンスがあると言う感じ。
では、今大会はどうなるのか。2013年の別府大分のような展開に期待したい。厳しいコンディション、百戦錬磨のベテラン勢(川内、中本)が本領発揮しそうだ。そこに設楽悠が割り込めば、正真正銘、強いランナーになる。正真正銘と言えないのは優勝という味を味わっていないからだ。川内はボストンなど、中本は別府大分と優勝している。確かに日本記録を更新したとはいえ、優勝の経験が無い。ここで勝てば、MGC本番、そして東京五輪でもメダル射程圏内になるのは間違えない。ここは期待を込めてベテラン勢に重い印を付けたい。
【結論】福岡国際マラソン
◎川内優輝(埼玉県庁)
△設楽悠太(ホンダ)
△G・ゲブレスシラエ(エリトリア)
△園田隼(黒崎播磨)
△A・メセル(エリトリア)
△P・クイラ(コニカミノルタ)
【ペンスポ】昭和最後の名勝負10.19 川崎球場の跡を訪ねる
1988年10月19日パは重大な転機を迎えた。
V4が掛かった西武に迫ったのは近鉄だった。9月15日の次点で、首位西武と2位近鉄は6ゲーム差。10月4日、西武との直接対決を制した近鉄がマジック14を点灯させた。天候諸々中止とかがり、日本シリーズが22日に開幕と決定した中、7日から13日間15連戦(うち、2日がダブルヘッダー)。その最終戦、ロッテとの試合が川崎球場だった。
15時に試合が第1戦が開始、4-3で近鉄が勝利。第2戦が18時44分に開始、当時あった4時間の壁に阻まれ4-4と引き分け。勝利の差で西武がV4を達成した。
また、この日に重大な出来事があった。リクルート事件もさることながら、阪急がオリエントリースに身売りされることとなった。南海がダイエーに身売りされたのもこの年。昭和最後の名勝負を平成最後に訪問した。
球場に入りきれなかった観客がマンションの屋上に登って見たハウスプラザ角倉
15時30分、やや雨交じりの中無料球場ツアーが行われた。川崎球場は現在『富士通スタジアム川崎(川崎富士見球技場)』として、アメフト・サッカー専用球技場になっている。野球はもうできないが今も野球の香りが残っている。
当時記者席があった場所。ここがバックネットだった。
外野(ライト)スタンド。つぎはぎしていたペンキの跡が剥げてきて当時の広告が露わになりつつある。1977年、当時大洋が本拠地だった時代、阪神の佐野がコンクリートむき出しのフェンスに直撃。ラバーフェンスに変わったきっかけとなった球場である。管理人曰く、川崎は雨や風の通り道なので劣化が早いとの事。
外野のフェンス。実はこのフェンスも継ぎ接ぎで黄色い線がある所はロッテが川崎移転後に設置したものだ。川崎球場は住宅地が近く、路駐していた車のフロントガラスが割れたりするなどいかに狭い球場だったのかを物語る。
当時のバックスクリーン。現在も現役で救急車もここから入る。アメフト・サッカーメインの球技場で数少ない野球のときから使われている場所だ。
現在もバリバリ現役の照明塔。この様なタイプの照明塔も日本全国見渡しても川崎だけだ。1954年築のこの照明塔、まだまだ戦後の混乱期だったので、このような造りになった模様。6基あった照明塔も現在は3基のみ。近々、取り壊すという話が出ており、日本プロ野球の遺産として残すべきだ。
当日限定でキッチンカーにて肉うどん(600円)が100杯限定で販売。甘辛の出汁が効いていて、懐かしい味というより沖縄~奄美~鹿児島航路の船内で食べたうどんを思い出すような味がした。因みに、この日は20時30分頃に完売。当方もこの後おかわりをした。
夜の川崎球場。下ではサッカーの川崎フロンターレユース(現在は関東プリンスL)が練習中。因みにこの高さ(4階)は当時のスタンドでもなかった高さだ。今でいう一塁側スタンドに当たる部分。
かわQホールで座談会という名の10.19を振り返る会。前の4人は阪急、ロッテ、近鉄、日本ハムの応援団を務めた人がフリートーク形式で語らっていた。DVDと一部リアルタイムで実況した。因みに純パの会が進行担当していたが、予想以上に反して立ち見が多く、想定外の人数が来場。「前に詰めて、前に詰めて」とコメント。マンションの屋上から覗くように、窓の外からも覗くファンもいて、当時の熱気が伝わるかのような雰囲気を醸した。
施設の都合上、22時でイベントが終了したがこのようなイベントを開催した、純パの会・川崎フロンターレなどに感謝しかない。昭和最後の名勝負から早30年。まもなく平成の世の終わりを告げる。近鉄バファローズを知る若者が減った中、果たしてこの名勝負を永久に語られるのか。新たな時代の息吹を感じながら川崎球場を後にした。
ラジオナイター本当に新時代!2018年のラジオナイター中継を考察する(part1)~前史編~
最後の中継ではっきり示唆
始まりは週刊ポストセブンの記事からだった。
週刊誌の信ぴょう性は大なり小なりあるが、この記事の信ぴょう性が高いのは元TBSの松下賢次がコメントしたことだ。2017年9月29日のレギュラーシーズン最後のナイター中継で横浜DeNAvs阪神(横浜)で戸崎貴広が突然ナイターの歴史を語りだしたり、〆の言葉でいつもは言わないスタッフコメントを発表したのだ。
極めつけは日本シリーズ第6戦(11月4日:RKB制作)放送後のスタジオ担当土井敏之が最後のコメントに言葉が詰まったことだ。いつもなら「来年も中継します」というコメントが無かったからだ。
TBSラジオのスタジオ担当の土井アナも思うことがあったのだろうか言葉が詰まった挨拶だった。#tbsradio #ラジオ情報センター
— ペンギン(884) (@YS884super) November 4, 2017
その後正式にTBSラジオがラジオ中継撤退したと報道があった。(他紙も掲載済み)
と、いう感じでTBSラジオがナイター中継撤退したと公になったわけだ。因みに、TBS制作の野球中継が最後に流れたのは日本S第5戦(11月2日)だったのだが、非常にあっきれない幕切れだった。
大人の事情という負の遺産
TBSが消極的な姿勢(特に放送末期)が露骨に表れていたりしていたのも事実だ。よく北海道(HBC)や福岡(RKB)、一部名古屋(CBC)のリスナーから「大人の事情でヤクルト主催試合が無い!」とのコメントを見る。これも、TBSの犯した負の遺産である。
なぜ、このような放送事情が出来たのか。それは1977年に遡る。読売新聞が「読売新聞ニュース」を放送しないと巨人戦主催試合が出来ないからと言ったからだ。(詳しくはTBS50年史や山口放送三十年史など参照。)ラジオ関東(現・RFラジオ日本)が、読売新聞ニュース」を放送することで独占放送権を得たのだ。
地方からも「後楽園の試合が中継できないとはどういう事だ」という苦情が殺到し、営業の売り上げが落ちた。しびれを切らしたTBSが読売新聞とRFにお願いして巨人主催試合を中継する運びとなった。
これに激怒したのは言うまでも無くニッポン放送(LF)と文化放送(QR)だ。両局はフジサンケイグループの一角を担う放送局だが、読売以外のセチームの中継権を囲い込んだのだ。当然ながら抜け駆けを許さなかった2局はヤクルト主催試合、横浜大洋主催試合をLFとQRの独占中継権を獲得したのだ。
※横浜大洋→横浜主催試合がTBSやRFにも開放したのは読売のナベツネが「同じグループ会社が2球団も株を持っているのはマズい」という事でベイスターズになってから放映権が解放された。
1993年にLFとQRにも巨人主催試合が開放されたが、ナイターが撤退する最後までしこりが残ったままだった。
また、TBSが撤退したものもう一つ。多額なる巨人主催試合をRFに支払っていたことだ。当時の社長が「他局より3倍も高く支払っている」という発言があったのだ。これが事実だってか、巨人vsヤクルトor横浜or広島やハムやホークス以外のパリーグのカードに関しては全国ネットである火曜だけ放送して水曜~金曜を横浜や甲子園、ナゴドから中継する傾向が強かった。
こうした状況の中、2010年にTBSが土日からのナイター中継撤退した。当然ながら、神宮が唯一のナイター中継やっていたらTBSでは上記の事情でナイター中継できないから至極真っ当な事である。~つづく・敬称略~
在京局に振り回された地方局だが、対応がどうなったのか。それは次回の更新で記述します。因みにこの記事は日本S後に最終記事になりますのでそこそこ定期的にブログでアップします。次回は今週土日の予定です。このタイトルを見て薄々感じた人は熱狂的なラジオでのナイターファンです。
【総評③】北海道マラソン(男女総合)
【男子】
【展望③-1】北海道マラソン・男子
— ペンギン(884) (@YS884super) August 24, 2018
MGC開幕を告げるレース。台風(温帯低気圧)の影響でコンディションが厳しくなる。暑さと湿気がランナーの敵になる。本命は中本。夏マラソンの耐性は充分。ストレートでMGCを掴みたい。対抗は濱崎、暑さと湿気に厳しい沖縄の実力者に期待。#マラソン
20㌔で先頭集団が24人に絞られ、下田裕太(GMO)や深津卓也(旭化成)が出遅れると、30㌔手前では、大塚祥平(九電工)や中本健太郎(安川電機)、谷川智浩(コニカミノルタ)やP・クイラ(ケニア=コニカミノルタ)ら5人が先頭集団を形成。残り5㌔手前で一般参加の岡本直己(中部電力)が引き離し、2時間11分30秒でゴール、大会日本人記録を更新し優勝。3位谷川(2時間12分2秒)、4位大塚(2時間12分7秒)、5位中本(2時間12分54秒)がMGC出場権を獲得した。
今回はベテラン勢が光った。熱さ耐性がある中本は36㌔で先頭集団から外れたが、熟練な走りでタイムをまとめた。優勝した岡本は青梅マラソンを優勝。34歳で嬉しいフルマラソンの自己新を達成。大塚は24歳ながらも堅実な走りを見せた。
対抗で予想した濱崎達規(なんじぃAC)は、前半で先頭集団から離れ、見せ場無く71位(2時間32分12秒)だった。
【女子】
【展開③-2】北海道マラソン・女子
— ペンギン(884) (@YS884super) August 24, 2018
清田や加藤、前田彩の実力者がエントリー。ワイルドカードが射程圏内となる。上位が混戦模様となるが、注目はトラック五輪代表の鈴木。初マラソンでどこまで走れるかが見どころ。アジア大会よりも熱い女の戦いになる。#マラソン
新星が現れた。初マラソンの鈴木亜由子(日本郵政G)が堂々の優勝(2時間28分32秒)を飾った。当方のツイートでは、鈴木に注目していたが、堂々のマラソンを見せた。32㌔過ぎで谷本観月(天満屋)を捉え、そのまま独走。唯一のMGCのチケットを獲得した。
今回のマラソン目立ったのは、谷本だ。12㌔過ぎでPMを抜き去り一人旅。ラスト5㌔で前田彩里(ダイハツ)に抜かれ3位(2時間31分34秒)だったものの、女の争いをかき回した立役者だった。冬のシーズンでもう一走、期待ができそうだ。
その一方、実力者が苦戦。沼田未知が2時間34分35秒(3位)、加藤岬(九電工)が2時間37分36秒(6位)、清田真央が2時間45分28秒と苦戦。MGCが1人しか取れなかったのは痛かった。(タイムは速報値です。)